転職活動のしんどさは、本当に独特ですよね。
悩みながら書いた志望動機や自己PR、必死にやった企業研究や面接対策など、労力がかかっているだけに、落ちたときのショックは大きいもの。筆者も転職者なので、しんどい気持ちがよくわかります。
大抵の場合は今の仕事をしながら、自分ひとりで全部やらなければならないため、心身ともに大きな負担がかかるのです。内定をもらえない日々が続けば、なおのこと疲弊するでしょう。
「ひとりで転職活動をやっていると、逃げ道がないように感じる」
「最初のやる気やモチベーションが薄れてきた」
同じ悩みを持つのは、あなただけではありません。
そこで今回は、転職経験者や筆者自身の体験談を交えながら、しんどさの根本的な原因と乗り越え方を解説します。
自分ひとりで考え込むよりも心を軽くでき、前向きに転職活動へ臨めるのではないかと思います。さっそく見ていきましょう。
転職活動がしんどいと感じる原因あるある3選
転職活動をする大半の人は、途中どこかで「しんどい」と感じるもの。
では、その原因は何なのでしょうか。活動者の悩みを紐解いていくと、実は数個のシンプルな根源に集約されます。
今回は、特に”あるある”な原因3つをご紹介しますので、自分に当てはまるかどうか考えてみてください。なぜしんどいのか?を理解するのは、対策を練って前へ進むために重要です。
ひとりでやることや考えることが多い
志望動機や自己PRを考え、履歴書と職務経歴書を作り、面接対策をし、さらに全体のスケジュールを調整して…。
たくさんの作業を自分ひとりで、かつ本業と並行してこなさなければならない転職活動は、日々の負担が大きいですよね。疲れ果ててしまうのも、無理はありません。
行き詰まったときは、ひとりで頑張らずに人を頼ってみるのも大切です。たとえば、提出書類や面接の受け答えを、身近な人にチェックして読んでもらってはどうでしょうか。
周りの人を適度に頼ることで、転職活動のしんどさが軽減するはずです。
自分のやりたいことがわからない
「そもそもやりたいことがないのに、どうやって転職活動するんだろう」
「やりたいことがないから、どの業界を選んだらいいのかわからない」
これらは、転職希望者にありがちな話です。
自分の進むべき道が明らかになっていないと、暗闇の中を進むようで不安ですよね。やりたいことが明確な人を見ると、焦ってしまう人もいると思います。
こうした悩みは、ひとりで考えても解決しません。家族や友人に、「自分は何に向いていそうか」を聞いてみましょう。新しい選択肢が見えてくるだけでなく、自分を客観視できます。
他には、転職サイトがやっている職業適性診断もおすすめです。簡単な問題に答えるだけで、自分がどんな職業に向いているのかを診断してくれます。
なぜ落ちたのかわからない
「これで落ちたの○十社目。なんでかわからない」
「面接はよかったはずなのに、どうして落ちたんだろう」
落ちると努力が無駄になってしまった気がして、落ち込む人もいるかもしれませんが、その必要はありません。
ところであなたは、企業研究をどのようにしていますか?
求人広告だけでなく、企業のHPもチェックすると良いですね。企業の目指す将来を理解すれば、そこが求める人材も自ずと見えてきます。
また、よくあるのが「不明な点などありましたらお気軽にご連絡ください」の一文。企業研究中にわからないことがあれば、採用担当者に聞くのも一つの手です。
それでも落ちてしまった場合は、提出した書類と求人広告の内容を照らし合わせたり、面接を振り返ったりして分析しましょう。身近な人や転職エージェントに、フィードバックを頼んでみるのも効果的です。
いずれにせよ、一生懸命作った書類や、事前にシミュレートして受けた面接は、決して無駄になりません。きっと次の場所で活かされるはずです。
転職活動がしんどいなら!おすすめのリフレッシュ方法
心身共に健康な状態で転職活動をするには、適度な休息が必要不可欠。休むのも仕事のうちと言いますが、転職活動も同様です。
疲れた状態で行うと、以下のようなデメリットが生じてしまいます。
・何事もネガティブに考えてしまい、前へ進む気をなくしてしまう
・担当者に覇気がない印象を与えてしまう
・転職活動が業務的・作業的になってしまう
逆に、適度な休みによって得られるメリットとしては、
・心と頭がリフレッシュされて、やる気が上がる
・活力ある印象を担当者に与えられる
・止まっていた思考が活性化される
・違う視点を持てることで、新しいアプローチの方法を思いつく
などが挙げられます。心身ともに休むことで、停滞していた転職活動を効率よく進められるようになるわけですね。
では、具体的にどのようなリフレッシュ方法があるのでしょうか。
基本的には、あなたの好きなやり方で問題ありません。しかし疲れていると、休息のアイデアが浮かびにくくなりがちです。以下におすすめの例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
全く違うことをしてみる
体を動かす、趣味に取り組むなどして、ずっと書類やパソコンに向き合うのとは全く違う動きをしてみましょう。頭が活性化され、リフレッシュできます。
思考がクリアーになると、モヤモヤしていた気持ちや憂鬱な思いが、少しは軽くなるかもしれません。
疲れを感じたまま進めるのではなく、定期的に気持ちをリセットすれば、本来の自分を取り戻したり、いつも以上の状態になれたりするはずです。
食生活や生活リズムを見直す
転職活動に集中するあまり、食生活の偏りや睡眠不足をはじめ、生活リズムの乱れを感じていませんか?
生活のサイクルが崩れるとホルモンバランスが乱れ、肉体にも精神にも良くない影響を及ぼします。判断力が鈍り、活発な受け答えがしにくくなるのです。
バランスの良い食事や充分な睡眠など、規則正しい生活を心がけて、ここぞというときに最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備しておきましょう。
映画を見る
手っ取り早く違う世界へ連れて行ってくれる映画も、効果的なリフレッシュになります。
お気に入りの作品はもちろん、いつもは観ないようなものや、あなたと同じく何かに立ち向かっていくストーリーなど、何でも良いので鑑賞してみると良いでしょう。
もしかしたら、転職活動のヒントが見つかるかも知れません。
ちょっと遠出をする
まとまった時間があるのなら、いつもより少しだけ遠出して、ショッピングやグルメを楽しんでみましょう。旅行までいかなくとも構いません。ちょっと県外へ、ぐらいで充分です。
どうあがいても転職活動ができない場所へ行けば、もはやリフレッシュする以外やることがなくなります。
転職活動中、例えば家で、ずっと同じことを繰り返しやっていると、意識がそこにばかり集中し、かえって効率が悪くなりますよね。
そんなときは物理的な距離を置き、心身をリフレッシュしましょう。より良い転職活動につながるはずです。
転職活動がしんどいとき、他にやってみてほしいこと
転職活動がうまくいかないときには休むのも大切と前述しましたが、他にやってみてほしいこともご紹介いたします。
同じ境遇の人や転職経験者と話す
あなたと同じ境遇、もしくは転職経験者の方が周りにいますか?もしいるなら、彼らの体験談を聞いてみましょう。
同じ境遇だからこそ、分かり合える部分があるはずです。前向きになるきっかけが得られ、自分とは違う考え方や進め方にも気付けると思います。
ひとりで試行錯誤するのも大事ですが、思い切って経験者に悩みを打ち明けると、より問題解決がしやすくなります。
直接会えそうな人がいないのであれば、SNSやネットの掲示板を頼ってみるのも良いでしょう。
友人に会う
転職活動に行き詰まると、「なんでこんなにしんどい思いをしているんだろう」と感じますよね。
筆者も転職活動中は、自分と向き合えば向き合うほど自分がわからなくなって、本来の自分からどんどん離れて行くような感覚になりました。疲れやストレスのせいで、自己を客観視する余裕がなくなっていたのです。
そういうときは気心の知れた友人と会って話すと、
「ああ自分ってこういうことを考えてたんだな」
「こういう風になりたいんだな」
と、自分自身を冷静に見つめ直せるようになりました。
リフレッシュされるだけでなく、自分の思考の整理にも繋がるので、友人に会ってみるのもひとつの手ですね。
キャリアプランを考える
目の前の転職活動も大切ですが、長い目で見たキャリアプランを一度考えてみましょう。
転職活動中は、どうしても自分が今まで何をしてきたかを考え、まとめる時間が多くなると思います。
そんな中で、「これからどうなりたいか」にフォーカスし、将来のキャリアプランを考えると、
「○歳までにこうなろう」
「いずれこういうことをやりたいから、それにはこういうことが必要」
など、未来が具体的になって、「だから頑張ろう!」という気持ちになりますよね。このように、キャリアプランを考えると、モチベーションアップが期待できるのです。
転職エージェントに相談する
ひとりの就職活動が行き詰まったときは、転職エージェントに相談するのも有効です。
転職エージェントは、求職者と企業のマッチングをサポートする人のこと。あなたの希望や経験などに基づいて、”良い職場”を紹介するのです。
書類作成や面接対策に関するアドバイスにも対応してくれるので、ひとりで進める転職活動よりも格段に快適かつ効率よく進められます。
たとえば「ワークポート」というサービスは、転職コンシェルジュがマンツーマンでサポートしてくれます。無料で利用できますので、ぜひ利用してみてください。
【転職エージェント関連記事】
未経験からの転職でおすすめの転職エージェント!分野別にご紹介します
まとめ
いつ、誰に、なにが起こるかわからない人生。
中でも転職は、人それぞれ色々な事情がありますよね。自分の体調の問題、家の都合、職場の問題、新しいことへの挑戦…。
何にせよ、現状維持ではなく転職を選ぶのは、きっと「より良い人生にしたい」からこそですよね。
その道中で「しんどい」と思うのは、何も悪くありません。先へ進むには、より高く飛ぶには、その分長い助走が必要なのですから。
とことん自分に向き合って、疲れたらちょっと休んで、また走り出す。そうしているうちに、自分にしか開けることのできない扉が開くはずです。
コメントを書く