仕事しんどい、誰しもがそう思う時ってありますよね。入社当時は希望に満ち溢れていたのに、いざ働いてみると・・・。ということもあるかと思います。
また長年勤めているうちに、だんだんこの状況に対してしんどいと思い始める人も。
筆者も仕事がしんどいと思うようになった結果、心の病気を患ってしまった経験があります。
仕事がしんどいと思う理由は様々です。
では、どんな場合にしんどいと思うのでしょうか。
今回は、筆者の経験を踏まえつつ仕事がしんどいと思う理由と、しんどい時にどうしたらよいかを、ご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。
仕事がしんどいと思ってしまう理由
前述にもある通り、仕事がしんどいと思う理由は様々で、人それぞれ異なります。
会社の人間、仕事内容、自身の性格などによって悩みは変わってきます。
どんな時にしんどいと思ってしまうのでしょうか。
ご自身の状況と照らし合わせてみながら、パターンを6つ見ていきましょう。
仕事が出来ない、熟すことが出来ない
「自分にはこの仕事が向いていないのではないか。」
「同期はもっと仕事を任されているのに、私だけ足踏み状態・・・。」
「言われていることが出来ない。」
なぜか自分だけ任された仕事を熟せず悩んでしまうパターンです。
このような人は自己肯定感が低く、その分承認欲求が高いというタイプが多いです。
他人と比べて、
「あの人はいいなあ。羨ましいなあ。」
と思ってしまう。
実はその裏には、誰かに褒められたい認められたいという気持ちが潜んでいます。
自尊心や自己肯定感が低いと、
「私なんて・・・。」
と思い、しんどいと感じてしまうのです。
仕事が出来ない!と叱られる
誰かと比べられて、自分だけ何故か仕事ができないと怒鳴られる。
一生懸命やっていても認めてもらえず、やる気がないだの真剣さがないだのと言われてしまう。
長いお説教もあってその結果、残業をせざるを得ない。
そんな風に上司から指摘され、しんどいと思うのでしょう。
また、人前で怒鳴られたりするなど恥をかかされるうえ、周りにも悪い影響を与えてしまうというプレッシャーから、より一層しんどくなってしまうのです。
人間関係がうまく構築できない
職場環境というものはとても大切です。
友達を作りに行く場所ではありませんが、毎日のように顔を合わせる人たちとはうまくやっていきたいものですよね。
元々、人とコミュニケーションを取ることが苦手な人もいらっしゃるでしょうし、自分が和気あいあいとした明るい職場を目指していても、他の人がついてきてくれなかったりすることもあるでしょう。
直接的に業務と関係がなくても、そんな心労が重なり、しんどいと感じるのです。
パワハラ、セクハラ、いじめに合っている
現代においては厳しくなってきているパワハラやセクハラですが、体育会系などまだまだ企業によっては改善されていない所も少なくはありません。
筆者も経験があります。
他の人に対してはいつもどおりだったのですが、いつも営業周りに行くときは横に並んで楽しく世間話をしながら歩いてくれる上司に、ある日急に冷たくされ、一人でさっさと歩いて行ってしまう事がありました。
「私、なにかしたかなぁ・・・。」と、とても不安になり。でも怖くて何も聞けない。
そんな状況のまま一緒に昼食をとっていると急に
「私がこういう態度をとっている事に対して、あなたはなんとも思わないのですか?」
と聞いてきたのです。
なんて幼稚な!と思いましたが、「心当たりがなく、分かりませんので教えてください。」と、顔色をうかがいながら聞き返したのですが、
「メールの返事が遅い。なぜ直ぐに返さなかったのですか?」と言われたのです。
それは前日のことを言っていたようですが、その時に取っていた連絡というのは、完全に業務後、しかも業務と全く関係のないどうでもいい内容だったのですが・・・。
その間に他の会社の人間と連絡を取っていた(業務の事)のに、自分にはその後連絡がなかったことに対して腹を立てていたのです。
取り合えずその場でしっかり謝り、今後気を付けると伝えると、今まで通りのニコニコ上司に戻っていました・・・。
入社1年目だったので、「そうか。そういうときでも、ちゃんと連絡を返さないと怒られるのか。」と納得するようにしていたのですが、
いま改めて考えても、パワハラのセクハラだと筆者個人は思います。
あの時の上司の不機嫌な顔と声色は、本当に恐怖そのものでした。
ただでさえ色々言われている身なのに、これ以上何か発言してしまったら今よりもっと関係が悪化するのではないか、自分のせいでその人が大きな罰を受けるのではないかと心配して、声に出して言えないという人も多いでしょう。
優しさや気の小ささから、言いたいけど言えない。そんな時しんどいと思うのではないでしょうか。
やりたいことが出来ず、理想と現実がかけ離れている
この会社に入ったら、こんなことをしたい。ここであれば、自分の能力が活かせる。
会社説明会で話を聞いて、そう思って入社した会社。
いざふたを開けてみると、全く違う業務しか出来ていない。
上司に聞いても、「それはお前の仕事ではない」と言われてしまう。
そんなギャップを埋められず、しんどいと思ってしまうパターンです。
会社を休むと更に仕事が増えるから、休めない
仕事がしんどいと思う。
しんどい時には休んでしまえばいい。
そう思って休んだ翌日に出社すると、仕事が山のように積まれていたり。
おまけに上司や周りの人間から嫌味を言われてしまったり。そんなことはありませんか。
自分で自分の首を絞めるような経験をしてしまうと、次の休みを取りづらくなり、結果的にしんどいと思ってしまうということになります。
仕事がしんどい時にやるべきこと①仕事を続けるケース
仕事は続けていきたい、若しくはやめることが難しい。
そんな人に試してほしい、仕事がしんどい時にどうすればよいかをご紹介します。
誰かに相談をする、愚痴を聞いてもらう
上司でも、同僚でも、誰でも構いません。古くからの友人でもよいでしょう。
きっとあなたにも話せる人がいると思います。
もし近くにいなくても、今はインターネットの世界があります。
中には無思慮な言動をとる人もいますが、親身になってアドバイスをくれる人もいます。
筆者もよく同僚と飲みに行っては不満や愚痴を話し、互いに発散させていました。
問題があった時は、直属の上司が何も行動に移さなかったので、部長に直々に申したこともあります。
例えば、仕事が出来ないと悩んでいる場合ですが、2つの理由が考えられるでしょう。
1つ目は、『しっかりとした研修や指導がなされていない』場合です。
OJTなど新入社員向けに研修がしっかりなされていればよいのですが、指導者によって指導能力にバラつきがあったり、実践型でいきなり現場に流されたりすると、このような問題が起こるといえます。
その場合は、分からないことは勿論、気になることは自ら進んで質問をし、メモを取るようにしましょう。
また、誰からどの様に教わったかを忘れずにいれば、他の人からの支持と異なった場合に相談することが出来ます。
2つ目は、『能力に見合わない仕事を任せられている』場合です。
自分が出来る範囲を超えた仕事をきっちり熟せる人間は、よほどの天才でない限りいないでしょう。
責任を持つことは大切ですが、出来ないことを無理にやろうとして大きなミスを犯すよりは、上司に相談して他の仕事を任せてもらうように相談をするか、部署を変えてほしいという事を総務部などに伝えるようにした方がよいでしょう。
少なくとも今の環境を変えたいと思っているはずです。
考えや意見をまとめて発言することや、仲間と共有することを試みてみましょう。
有給休暇を使って、しっかり休む
しんどいと思う方は、まずはしっかり休んで疲れを取るようにしましょう。
どの企業にも労働者に対して『年次有給休暇』という休暇を与えなくてはなりません。
条件は異なりますが、これはアルバイトやパートであっても同じです。
もし人手不足を理由に休暇を許可しないなんて言う上司がいた場合には、『長期的に休まれたり、辞められてしまうことが問題である』事と、『一番困る状況を防ぐために、休暇が必要である』という事を説明するようにしましょう。
人手が足りないのはあなたのせいではありません。会社の問題です。
また、自分にしかできない仕事をしているという場合。その場合は思い切って他の人に任せてみることでいい方向に進む可能性があります。
大切なことは、『あなたがどんな仕事を担当しているのかを周りの人間に理解してもらう事』なのです。
なぜなら、『あなたが持っている仕事への理解が深まり、協力を得られやすくなる』し、『後輩など他の人の成長にもつながる』からです。
また、そうすることで仕事へのプレッシャーが和らぎ、しんどいという気持ちから解放されるというメリットもあります。
ただし、休む前には抜け漏れのないようしっかりと引継ぎをすることは社会人として常識ですので、怠らず完璧にしましょう。
そして企業には、社員の有給休暇取得を拒否する権利はありません。
ただ、日にち変更を促す権利はありますので、しっかりと話し合う必要があります。
仕事を辞められない、辞めたくない理由をしっかり考える
あなたがしんどいと思いながらも今の会社を、今の仕事を続けている理由は何でしょうか。
人手不足だから、自分が辞めたら回らなくなってしまう。
上司が辞めさせてくれない。
それが例えば会社のためだとしたら、少し間違っていると思います。
生活のため辞められない、という場合は、無理して今の会社にいる必要の有無を考えましょう。企業は他にも沢山あります。
特に今は買い手市場なので、転職も視野に入れてもいいでしょう。
それでも、今の会社にいたいという場合は、当然ですが踏ん張らなくてはなりません。
その場合、何が変われば改善されるかを分析する必要があります。
対人関係であれば、よくしたいのか、それともそのままで耐えられるようにするのか。
よくしたいなら、どんな行動を取ったらいいか。
パワハラやいじめに対しては、どこに相談をすればよいか。その場合の証拠収集も必要です。
さらにどの様に改善したらいいかを伝えられるようにしなくてはなりません。
どんなことにも言えますが、簡単には変わりません。
簡単ではないという事は、不可能という意味ではなく、慎重に進める必要があり且つ時間がかかるという事です。
そして何よりも、前向きになれるという事が重要です。
その気力がないとするならば、その会社で長く勤めることは難しいと言えるでしょう。
仕事がしんどい時にやるべきこと②仕事を辞めるケース
次に、仕事を辞めることを考えている場合に、しんどい時に何をすべきかご説明します。
他にどんな企業や仕事があるのか調べる
実際の会社内部まで正確に情報をつかむことは難しいかもしれませんが、自分が勤めている会社とどんな違いがあるのかを調べてみるとよいでしょう。
業界としての情報、例えば業務内容であったり、報酬についてでもよいかもしれません。
色々調べているうちに、今勤めている会社と異なるところや大して変わらないところが分かってくるでしょう。
転職を考えている人は、こちらの記事を参考にしてみるとよいかも知れません。
特にキャリアチェンジをしたいと思っている人にはおススメです。
また、おススメの転職エージェントについての紹介があるので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
未経験からの転職でおすすめの転職エージェント!分野別にご紹介します
友人に話しをしてみる
仕事を辞めないケースでもお伝えしましたが、人と会話をすることはとても大事です。
その中で、ジョブハンティング(いわゆる引き抜き)や、仕事を紹介してくれるというパターンも少なくはありません。
筆者の体験談ですが、急に「実は今月で会社辞めるんです。」と言ってきた後輩がいました。
今月って、あともう2週間もないところで・・・。
あまりにも突然のことだったので驚いたのですが、実はもう次の仕事は決まっているとのことでした。
よくよく聞いたら、学生時代の先輩の繋がりで仕事を紹介してもらったらしく、すんなりと決まった様です。
チャンスはどこに転がっているか分かりません。
誰彼構わず話すことがいいとは言えませんが、色々な人と話をすることで何か変わるかもしれません。
辞めるという選択を考える
しんどいと思う仕事に対して、あなたはそれ相応の対価を得られているでしょうか。
また、それ以上の楽しさや喜び、充実感を手に入れられていますでしょうか。
でも、辞めたら会社に迷惑かもしれない。そんな風に思っていませんか。
そんなことはありません。少しきつい言い方にはなってしまいますが、あなたが辞めたところで、その会社は潰れません。
これは筆者が以前勤めていた会社を辞めようか悩んでいたとき、父に言われた言葉です。
会社を、仕事を辞めるという事に対し、後ろめたい気持ちを持っていました。
何故かといえば、リーマンショックで不況の折、せっかく決まった会社を辞めることは、当時まだ若かった筆者としてはもったいない、悪いことだと感じていたからです。
加えて、厳しいながらも一生懸命教えてくれた上司や先輩に対して、申し訳ないという気持ちがあったのです。が、
「お前がいなくなっても会社は潰れないから、心配するな。」
と父に言われ、確かに余計な心配だったな、自惚れてたなとさえ思いました。
会社のことやそこで働く人たちに対し気遣いが出来るということは、とても素晴らしいことだと思います。
ですが、自分を苦しめる必要はないのです。
業務に不満があるなら、他の企業に転職を考えるのもありです。
人間関係に悩んでいたら、辞めたらその人たちとは関わる必要もなくなります。
思い切って辞めるという選択を取ってしまうことも悪くはないのです。
まとめ
仕事がしんどいと思う人、しんどい時にどうすれば・・・。
思い悩んでストレスとなり、気を病んでしまう人は少なくはありません。
筆者もその一人です。
私自身、解決することに繋がった行動は『休むこと』と『話すこと』、そしてよく考えた結果『辞めること』でした。
仕事を辞めればいいよとそんな無責任なことは言えませんが、どんな選択であってもあなたが決めたことであれば正解なのだと、自信を持っていただきたく思います。
仕事を辞めればいいよとそんな無責任なことは言えませんが、どんな選択であってもあなたが決めたことであれば正解なのだと、自信を持っていただきたく思います。
この記事を読んでいただいて、自分が何を思い考えているのか、どうするべきか、気持ちを整理することが出来たでしょうか。
少しは気が楽になったり、前を向けられるようになってもらえると嬉しいです。
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