看護師で働きたい。
もしくは働いている。
このときに大きな悩み、課題になるのが激務。
たしかに看護師は人手不足なため激務な実情があります。
中には、朝の8時半から夜中まで働いている人もいるくらいです・・・
この看護師の激務事情について調べるため、実際に看護師として働いている人もしくは、看護師として働いている人に調査を行いました。
その結果、激務になる理由と激務のときの対処法が見えてきました。
この記事では看護師への調査結果をもとに、激務になる理由と激務なときの対処法をご紹介します。
看護師が激務になる理由
まず最初にご紹介しするのが看護師が激務になる理由です。
看護師が激務になる理由は、慢性的な人手不足やスタッフが辞めてしうこと、急患への対応などの理由であることが看護師への調査からわかってきました。
人手不足
スタッフが辞めてしまう
看護師が辞めてしまうため人手不足になるケースがよくあるようです。
特に、若い看護師が辞めていくケースがよくあり、看護師が入ってくるより先にスタッフが辞めてしまうケースも多くあります。
激務の割に待遇も良くないので、スタッフはどんどん辞めていきます。
ゆっくり仕事ができないどころか、常に半人前の看護師を2人くらい教育しているので、自分の業務はいつも後回し。
雑務は勤務時間外に残業代を付けずにする日々が続きました。
激務になってしまった理由は離職率がとても高く看護師が求人で来てもすぐにやめました。人数が足らないため忙しかったです。
1年目のナースは勉強が大切で1年間以上は基本同じ部署で働きますが、人手が足らずいろいろな部署に飛ばされてしまい勉強出来ずに2年目を迎えました。また、残業は夜勤も日勤も当たり前で残業手当はつきませんでした。
24歳 女性
慢性的な人手不足
次に慢性的な看護師の人手不足により激務になるケースです。
基本的に看護師はどの病院でも足りていないので、慢性的な人手不足になるケースがよくあります。
看護の仕事に加えて事務作業も重なり、現場はかなり疲弊しています。
看護師は足りていないが、患者さんの人数は変わらないため一人当たりの負担が大きい。そのためなかなか仕事が終わらず残業になってしまう。
朝8時30分に職場に行き、仕事が終わったのが22時過ぎていました。
受け持ちの患者さんは14人おり、ラウンドだけでも午前中がほぼ埋まってしまうのに、点滴やケアも自分でしなくてはならず、記録を終わらせて更に会議での書類作成がありました。
書類作成は当日言われ、明日までにとのことだったので終わらせないと帰れない状態でした。
日勤が5連勤中で毎日残業していたこともあり、仕事が終わり時計を見たときは、自分が何をしているのか分からずとても無気力になりました。31歳
私が勤務している手術室は5部屋あるが、看護師の数は7人。
手術室看護師の業務は器械出し看護師と外回り看護師の2人1組で手術を担当するのだが、5部屋を担当しようと思うと単純計算で10人必要。
明らかな人材不足である。33歳男性
交通事故など急患の患者が多い
次のケースが急患の患者が多いケースです。
場所の場所によっては交通事故の患者が次々と運ばれてくるので、急患の患者に看護師が対応したにといけないケースが多々あります。
急患の当番担っている人特に激務になります。
私は街中にある市民総合病院に勤めていて、ここは交通事故の多い病院でした。
夜中に交通事故が起き急患が入るなど、夜勤のときは大変でした。
学生がバイクの無免運転をして事故を起こし、大怪我をおって病院に運ばれたときには、とにかく疲れていたのでがっかりしました。
29歳男性
救急当番の日が決まっており、当番日は救急車が多くくる。救急搬送された人の入院受けを行い、外来の手伝いを行っていて休憩がとれなかった。
32歳女性
業務怠慢な職員がいる
看護師の人手不足によって激務になるケースも多いのですが、同僚看護師の怠慢で激務になるケースもあります。
この人の場合は、看護師長からの注意で多少はよくなったケースですが、変わらないケースのほうが多いです。
その場合は、いつまでたっても激務の状況は変わらないので、転職を考えたほうがいいでしょう。
激務になってしまう理由は業務怠慢な同僚がいたからです。
同僚に関しては看護師長に注意してもらったところ、少し勤務態度が変わりました。
33歳女性
病院特有なもの
次に激務になるケースが病院特有なものです。
例えば、小児科の看護師の場合はミルクの対応に追われたりしますし、血液内科の場合は重篤な患者も多くいるので、対応に追われることになります。
科によっても労働環境は大きく変わるので、他の科にうつるだけでも、激務でなくなるケースもあります。
地域のさまざまな疾患の拠点病院となっている総合病院で、私の職場は血液内科でした。
血液内科は白血病などの血液のがんの患者さんが多く、その中でも特に重症な方、予後不良な方の入院が多かったためです。
32歳女性
首都圏の二次救急、小児科病棟で勤務しています。
入院の患者が一晩に5人以上おり、乳児が何人もいたのでミルクに追われました。
お腹を空かせている子にミルクをあげたいが、具合の悪い患者さんもどんどん来るので、優先順位としては少し後回しになってしまいました。
そしてさみしいと泣いている子についてあげることもできず、申し訳なさで一杯でした。
夕食も食べずに朝まで一睡もせず一生懸命働いていましたが、外来で待たせすぎとクレームもあり心が折れました。低血糖で倒れるかと思いましたが、無事朝はきました。
看護師の激務事情について
次に看護師の激務事情についてです。
看護師では夜勤で20人の患者を見なければならなかったり、長い時間勤務しなければならなかったりなど、とにかく大変です。
深夜は1人で20人の患者をみないといけない
まず一つ目のケースが1人の看護師で20人の患者を見ないといけないケースです。
病院にいる患者は健康ではないため、呼吸困難などの対応に追われるケースも多々あります。
1人で20人の患者をみるのはかなり激務な状況と推察されます。
37歳 女性
総合病院の循環器科で腹炊いていました。
重症室は3部屋あり、呼吸器管理や透析が回るときもありました。日勤は7対1の看護だったが、深夜は二人で40人以上をみることになっていた。
深夜に、2人の急変があった。CPAをし呼吸器管理になったが、2人の急変はかなりきつく、他の患者をほとんどみられなかった。他の患者が何もなかったから良かったが手が足りなすぎた。やっと落ちついたところで他の業務ができ、カルテを書いたが残業が、3ー4時間でかなり眠く疲れた。
37歳 女性
16時から翌朝9時までの勤務
次に紹介する看護師激務のケースが16時から翌朝9時までの勤務のケースです。
この女性のは、2時間の仮眠がある勤務体制になっていますが、それでも身体はけっこう堪えます。
また、緊急当番の日には対応に追われるときもあるので、仮眠も食事も取れない場合も多々あるようです。
16時から翌朝の9時までの勤務で、通常だと2時間仮眠の時間があり、食事も別に時間をとっていた。その日は救急当番日で救急車が続き、入院対応に追われ、先輩は救急外来の手伝いに行っていた。入院対応がひと段落したかと思えばまた入院といった感じで、結局食事も仮眠もとれなかった。
休憩に入りたくても入れない状況。休憩できているかどうかや、集中治療室に余裕がなくても外来や救急搬送の配慮はないわけで、とにかく頑張るしかない状況だった。
32歳女性
夜勤時に3人の方が亡くなる
今回の激務のケースは夜勤時に3人の方が亡くなるしまったケースです。
病院では亡くなる患者も珍しくないため、看護師はその対応に追われる日もあります。
夜勤は55床を4人で担当していたのですが、ある夜勤時に3人亡くなられてしまいました。急変対応から死後の処置、ご家族への対応を4人で行わなければならず、全く手が足りませんでした。お見送りももっとゆっくり、別れを惜しみたかったのですが、そんなことも考える余裕もないほどの激務でした。
看護師が激務のときにとるべき行動
次に看護師が激務のときにとるべき行動です。
新人教育をしっかり行うケースもあれば、ホワイトな職場に転職するケースなど様々な対処法があります。
辞めなさそうなスタッフを徹底的に教育
優秀で辞めなさそうな男性の後輩を何人かピックアップし、徹底的に仕事を教えました。プライベートでもご飯に連れて行ったりかわいがるようにしました。
何年か教えるうちに自分の分身みたいになり、何も言わなくても自分が望むとおりにあらゆる作業をしてくれるようになりました。
後輩を育てるのは大変ですが、一度軌道に乗ってしまえば勝手に育っていくので途中から楽になりました。
転職
上司も激務の状態は把握していましたが、人員補強以外に対策がないと言われました。
新しく入院する患者さんを減らせばいいのにと思いましたが、それは聞き入れられませんでした。
結果的に自分の身を守るために考えて出た対処法は転職だけでした。
そして上司に報告しましたがなかなか許可がおりず、最終的に家庭の事情と嘘をつき退職しました。
その後看護学校時代の先輩に誘われた病院に転職しましたが、その病院は残業ゼロを目指しており、ほぼ確実に残業せずに帰宅できるようになりました。31歳
上司と相談
もとから入院している患者の対応もままならないといっ状況だったため、事情を師長へ相談し、救急外来のお手伝いはなくなった。
32歳女性
給与明細をみる
激務に対しての対価が自分の癒しである。直接的な表現をするなら、給料明細の額面を眺めることが癒しだ。
額が多ければ多いほど、あーこんなに働いたんだなぁ。と嬉しい気持ちになる。
これからもそれを糧に頑張っていく。33歳男性
激務ではない勤務先の選び方
次に激務ではない勤務先の選び方です。
看護師は激務ですが、すべての看護師が激務で苦しんでいるかというとそうではありません。
ホワイトな病院などにいけば、人手が足りていて、残業などをしなくて済むからです。
それでは看護が激務ではない職場を選ぶ方法をご紹介します。
知り合いからの看護師から紹介してもらう
激務ではない職場の選び方1つ目が知り合いの看護師から紹介してもらうこと。
知り合いから紹介してもらえる場合はその病院の情報をたくさん知っているので、労働環境や人間関係など様々なところから情報を仕入れることができます。
知り合いからの紹介なので、激務ではない可能性が高いです。
ただ、知り合い看護師からの紹介でいくつか気をつけないとならない点があります。
それが以下の2点です。
・らくしたいから誘っている場合
・合う合わないがある
まず一つ目の懸念が、楽したいから誘っているケースです。
看護師は激務な所が多いので、自分が楽になりたくて友達を誘っている可能性もあったりします。
また、友達にとっていい職場であってもあなたにとっては相性が悪くよくない職場である可能性もあります。
友達の看護師から誘われた場合は、上記の2点をふまえつつ決めるようにしましょう。
評判のいい転職サービスを使う
次におすすめするのが評判のいい看護師の転職サービスを使うことです。
看護師の転職サービスはいつかあり、ただ紹介するだけのサービスもあれば、いい職場を紹介するために頑張っている転職サービスもあります。
私がおすすめする転職サービスは「看護のお仕事です。」
看護のお仕事では、各地域ごとに専任のコンサルタントが実際に医療機関に足を運んだ上で、いい職場を提案してくれます。
病院を熟知しているコンサルタントが紹介してくれるので、労働条件がいい勤務先の情報がかなり多くを占めています。
そのため、看護師の転職に成功している人もかなりおおくいるので、かなりおすすめしています。
まとめ
ここまで看護師の激務事情についてご紹介してきました。
看護師は激務なところが多いのも事実ですが、労働環境が良くホワイトな職場もあります。
そういった職場を選べばやりがいを持って幸せに働けくことができます。
看護のお仕事の転職サービスを使って転職活動をしてみることをおすすめします。
市場であなたがどれくらい評価されているかも肌で感じることができるので、たとえ転職しないとしても価値のある経験となることでしょう。
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