看護師をしている男性の中には、看護師から転職を考えているという人もいることでしょう。
男性の看護師って女性社会で働く辛さもあるし、悩みを相談する相手がいないので、ほんとに辛いですよね。。
男性看護師特有な悩みが、転職したいという気持ちを起こさせると思い亜ます。
そこで、男性看護師が看護師から転職を考える時の理由やその方法を紹介していきます。
また同時に、男性看護師をしている人の中でも転職に向いている場合、看護師を続けるのが合っている場合を紹介していきます。
看護師から転職すべきかどうか迷っているような人は参考にしてみてください。
男性が看護師から転職したくなる理由
では、看護師から転職しようと考えるのはどういった理由からなのでしょうか。
いくつか紹介していきます。
業務が限定されている
現在では男性看護師の数も増えてきて、活躍の場も以前よりも広くなってきています。
ですが、一部の業務においては男性が仕事をするのが認められていない場面もあります。それは、産婦人科での勤務です。
実際に男性看護師には助産師資格の取得は認められていないため、婦人科などでの勤務が難しくなっています。
また、在宅医療を行う際にも、訪問入浴やツアーナースなどとして勤務することに制限がかかってしまっている場合があります。
そのことから男女差を感じてしまい看護師から転職を考える人もいます。
女性主体の職場である
男性の看護師については、2002年に看護師と呼び方が統一されるようになってから徐々に増えてきています。
2008年には全体の6%だったのが、最近では10%になることもあり、増加率に関しても女性の2倍以上あります。
ですが、9割近くは女性になるため、女性主体の職場であると言えます。
全国的には人数が増えていますが、1つの病院あたりに換算すると非常に少ない人数になってしまいます。
そのため、更衣室やトイレなどが整っていなかったりする病院もあります。
また、女性に比べてできる仕事も限定されてしまうこともあり、給与が低かったりする場合もあります。
周囲に女性が多いので男性同士で悩みなどを共有したりするのも難しい面もあります。
これらの男性にとって不便となってしまう部分が看護師から転職という考えに繋がる場合もあります。
男性との付き合いが無い
先にも書きましたが、看護師の9割は女性になります。
そのため大病院などでない限りは1つの病院に男性看護師は1~2人程度になってしまいます。
それ以外の男性看護師と関係を作ろうと思うと、病院外での研修や学会など職場の垣根を超える必要があります。
そのため、男性との人付き合いのしやすい一般企業などの環境を求めて転職するという人がいます。
男性看護師を嫌がる女性もいる
助成の患者の中には、男性看護師による処置などを嫌がるという場合もあります。
看護師側からすると仕事だからと言えるようなことについても、患者の女性側からすると認められない、受け入れられないということがあります。
そのため仕事に支障をきたしてしまうことがあります。
また、そういったことが続くと、看護師と呼ばれるようになっても男性には難しい職なのではないかとも感じることがあり、労働意欲が無くなってしまう場合もあります。
そうなってしまうと劇的な改善が無い限り仕事の継続が難しくなってしまいます。
看護師から転職した方がいい男性
では、実際に転職を考え始めた場合に、看護師から転職するのに向いているのはどのような男性なのでしょうか。
看護師以外にもやりたい仕事がある人
転職を考えるようになるというのは一つのきっかけです。
そのきっかけを利用して、自分が他に目指していた仕事があるという場合には、新しい仕事を探すのに向いているでしょう。
すでに目指したい先が決まっている人は、転職エージェントなどに依頼する場合にも依頼が詳細になりやすく、決まりやすくなります。
20代の人
看護師から転職するという人は、他業種への転職を考えている人も多いことでしょう。
他業種へ転職する場合には、20代の間に行うのが一番おすすめです。
そのため、転職を考え始めた20代の方は一番のチャンスでもあります。
20代の人が転職する場合には、第二新卒として扱われることが多いです。
この第二新卒は初めてその業種に就職することを想定していて、新卒と似たような扱いを受けることができます。
そのため、未経験の業種だとしても受け入れてもらいやすいです。
そこから学んでいけばよいので、他業種への転職としてはこれ以上ないと言えるような環境です。
他業種への就職は年齢が上がるにつれて難しくなっていく傾向があるので20代で転職を考え始めた場合は決断のチャンスでもあります。
家族を養っている人
は若いうちは年齢に対して給料が高い傾向にありますが、30代を過ぎてくると、一般企業などに勤めている場合にも給料が上がっていき、看護師に近い給料になっていきます。
看護師は激務で夜勤などもあるため、だんだんと仕事量に給料が見合わなくなってしまう場合もあります。
そういった場合には、家族を養うのに支障となってしまうこともあります。
家族を養い、支えなければならない場合には転職を選ぶのも良いでしょう。
男性の少ない環境が苦になる人
先にも書きましたが、看護師はどうしても女性中心の職場環境となってしまいます。
そして短期間の間にこのことが解決されることはまずありません。
そのため、女性中心の職場環境が苦手であるという場合には、転職することをおすすめします。
科によっては男性が多い傾向にある場所もありますが、それでも男性看護師ばかりということはあり得ません。
看護師から転職したいけど看護師でいた方がいい男性
では逆に、看護師から転職を考えているが、看護師を続けた方が良いという人はどのような人なのでしょうか。
医療関係の資格を持っている
医療関係の資格を持っている場合、別業種へ転職するのではなく、看護師を続けることをお勧めします。
異業種になると0からのスタートになってしまいますが、医療関係の資格を持っている場合、同じ医療関係への就職が有利に出来ます。
そのため、職場環境などに不満があるような場合には他業種へ転職するのではなく、別の科や別の病院へ移ることをおすすめします。
新しいスキルを身に着けるのが好きな人
看護師という職業はひとまとめにして呼ばれていますが、診療科によって必要な知識やスキルは違います。
そのため、所属する診療科が変わるごとに新しい知識やスキルが身に付きます。
そのため、スキルや知識を増やしたいという方にはおすすめの職場であるともいえるのです。
職場環境などには不満があるが、看護師の仕事は好きな人
看護師の仕事が好きだけれども、職場などに問題があるという人も転職を考えるという場合があるでしょう。
このような人には、看護師の仕事が好きという気持ちを大切にしてもらいたいです。
看護師として働きながらでも、科などは変わることができますし、別病院への異動ができる場合もあります。
そのため、看護師の仕事を続けたいけれども環境が不満という方は誰かに相談してみるのも良いでしょう。
また、看護師が好きで職場環境が不満であれば、転職するのもありだと思います。
女性中心の職場が苦にならない人
看護師はどうしても女性が多い環境になります。
そのため、職場での考え方が女性よりのものになってしまいます。
そこに男性看護師が1人入るだけで、職場でもものの見え方が広がるなどの効果があります。
また女性看護師の中には、女性だけの状態よりも男性看護師がいた方が職場の雰囲気が柔らかくなると感じている人もいます。
看護師から転職でおすすめの方法
男性看護師の方が実際に転職するとなった場合、どのような方法を取るのが良いのでしょうか。いくつか紹介していきます。
転職エージェントを使う
看護師は業界全体では人手不足の傾向にあり、多忙となることも多いです。
このような場合には転職しようとしても自分で調べるのが難しかったり、日程調整するのが難しいなどの弊害があります。
そのような場合におすすめなのが転職エージェントです。
転職エージェントは希望の条件を伝えておくと、それに合った求人を紹介してくれたり、面接の日程を調整してくれるなど、転職サイトでは受けることができないようなサポートをしてくれます。
別業種への転職だけでなく、看護師として別の病院を探したいという場合にも対応してくれます。
特に病院に関しては、医療系専門の転職エージェントもあるので、より専門性の高いサポートを受けることができる場合もあります。
看護師資格を活かす
看護師として仕事をしていた人は看護師資格を持っています。この資格を活かして転職するという方法もあります。
この就職先としては、学校や幼稚園、保育園の看護師が挙げられます。
半年から1年程度指定教員養成機関で勉強する必要がありますが、一種の免許状がもらえます。
これらの職業では学校の長期休暇などに休みも取りやすくなります。
それ以外にも、介護福祉施設や訪問系のサービスにおいても有効となります。
看護師から看護師の転職も選択肢の1つ
転職の際には、必ずしも別業種に転職しなければいけないわけではありません。
同じ看護師として働く病院を変えるというのも1つの転職になります。
この際に男性看護師にとって働きやすい病院へと転職することで、同じ男性看護師という立場でも仕事環境は大きく変わります。
この際の選ぶポイントをいくつか紹介します。
総合病院に転職
1つ目は、総合病院などの大きい病院に転職することです。
大きな病院や総合病院といった場所にはすでに男性看護師がいる場合が多く、自分1人だけといったことがまず起こりません。
病院によっては看護師長や看護主任、看護部長といった立場の人が男性という病院もも増えてきています。
そのため、仕事のしやすい環境が整っている場合が多いです。
また、こういった病院では、長期的に仕事を続けていく場合には、キャリアアップすることもできます。
色々な診療科に異動することも考えられますし、新しいスキルもどんどん身についていくことでしょう。
これらは収入の増加にもつながっていきます。
男性の多い科に転職する
2つ目は、男性の多い傾向にある科を希望することです。
診療科によって男女の比率は異なることが多く、男性看護師がいることが多い科というのも存在します。
それは、ICUやHCUなどの救急科、脳神経外科、小児科、精神科、手術室勤務といったものです。
時間が不規則に勤めなければならない場合や力や体力が必要な場所に関しては男性看護師が必要とされることが多いです。
まとめ
呼び方も変わり、看護師として働く男性が認められるようになってきました。
ですがそれからまだ30年ほどしか経っておらず、完全に男性が働きやすい環境が整ったとはいえないのが現実です。
看護師という職業はやりがいはありますが、男性にとって必ずしも働きやすい環境であるとは言い切れません。
そのため、転職を考えるのは逃げなのではなく、よりよい仕事環境を求めてのことだということを忘れないでください。
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