なぜ看護師は激務なの?現役看護師の私が激務な理由を教えます

      2019/05/06

一般的に、看護師=激務、という世間のイメージがあります。

 

実際に、看護師の勤務先で激務の職場は多数あります。

そういった激務の職場で勤務することでキャリアアップを図り、生きがいを感じる看護師はいます。

 

逆に、自分のワークアンドバランスを考え、そんなに激務ではない勤務先を選び、自分の生活と仕事を両立させる看護師もいます。

私は看護師になって22年目の正看護師で、新卒からずっと同じ総合病院に勤務しています。

 

今日は、看護師の私が考える、看護師の激務についてお伝えします。

 

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看護師が激務になってしまう理由

 

看護師が激務になってしまう理由には、どのようなものがあるでしょうか。

私が考える、看護師が激務になってしまう理由は以下です。

 

業務時間内に、仕事が終わらない

 

看護師が抱える看護業務は多種にわたり、日々抱える業務内容は勤務時間内では到底遂行できないものばかりです。

 

緊急入院、手術時間の延長など、勤務当初予想できなかった事態も日々起こります。

医師の外来や手術などが長びくと、外来や手術後に病棟患者さんに対する指示が出る場合もあります。

 

医師も、朝の早い時間、外来や手術前にある程度の患者さんの必要な指示は出してくれますが、その後にあれこれと患者さんに関して調整が必要な場面は必ず出てきます。

患者さんの生命に直結する一大事であれば、外来や手術中の医師にも連絡を取りますが、ほとんどのことは外来や手術終了後に指示が出ます。

 

例えば、採血の結果輸血が必要なほどの貧血であった場合、医師の指示が出てから輸血が病棟に届くまでにはある程度の時間を要します。

輸血の準備段階から、患者さんに実際に輸血を行う前、行っている間、終了後など、看護師の輸血患者さんへの観察点は非常に多いものです。

 

患者さんにしてあげたいことはいっぱいありますし、もっとお話を聞きたい、もっと関わりを持ちたいと思っていても、勤務時間内ではほぼ不可能です。

私は、消灯過ぎても日勤の仕事が終わらず、深夜勤の看護師が出勤してくる時間にやっと帰宅できるような日々でした。

 

日々求められる、専門知識の習得

 

勤務先の職場によっては、日々新しい医学内容に看護師がついていかねばならないことがあり、覚えなくてはいけないことが山積みです。

 

こういった専門知識を、勤務時間内に覚えることができればよいのですが、実際は多忙な勤務時間内では軽くしか触れることができません。

勤務後の自分の時間を使って、日々自己研さんに努めていく必要があります。

 

勤務後、自宅に帰っても仕事が続いているようで、ONとOFFの区別がなかなかつきにくいです。

私は、家に帰ってもナースコールの音がどこからか聞こえてくるような幻聴に襲われたことが何度もあります。

 

本来の看護業務以外に、様々な役割がある

 

看護師として看護業務に当たる以外にも、看護師として大学病院や総合病院、専門病院に勤務するには様々な役割があります。

 

例えば、新人指導を行うプリセプター制度、学生指導を行う臨床実習指導者、看護に関する論文や発表をまとめる看護研究です。

他にも、勤務先によって名前が違うかと思いますが、感染対策委員、看護記録検討委員、クリティカルパス委員など、様々な名前の委員会があります。

 

例えば、臨床実習指導者になったら、看護学生の日々提出するレポートに目を通しコメントをしなくてはいけません。

こういった役割の仕事は、勤務時間内に行うことが理想ではありますが、勤務時間内は看護業務に追われてしまうので、勤務後の自分の時間を使って行うことが多かったです。

 

モンスターペイシェントの存在

 

どの患者さんにも心を込めて看護をしていても、それが通じない患者さんとご家族は必ずいらっしゃいます。

 

あることないことを、重箱の隅をつつくように騒ぎ立て、作り話を誇張して大声でどなり散らします。

こういったモンスターペイシェントにかかる時間は、看護師が看護業務に専念できる時間を確実に奪います。

 

対応した看護師が心を病んで休職、退職していく姿を、今まで何度も見てきました。

最近では、モンスターペイシェント対策として院内に元警察官を採用している病院もあるそうですが、そういった恵まれた職場はそうそうないものです。

 

看護師の激務で辛いところ

 

次に、私が感じた看護師の激務で辛いところを挙げてみます。

 

自分の体調管理に支障を来たす場合がある

 

夜勤がある職場の場合、勤務サイクルで体調が変化します。

 

一般的な病棟・交替制での勤務は、何日間か朝から夕方までの勤務が続いたあと、夜勤が数日続きます。

職場にもよりますが、夕方から夜中までの勤務(準夜勤)と夜中から朝までの勤務(深夜勤)の3交替か夕方から翌朝までの勤務の2交替です。

 

私の職場は3交替で、月に12~15回ほどの日勤と、4回の準夜勤、4回の深夜勤が一般的でした。

この勤務体制は一般的なものであって、急に病休者が出た場合は変動することがありました。

 

普段眠っている時間の夜間帯に起きて仕事をしなくてはいけないことは、体にはかなりの負担がかかっています。

事前の仮眠もうまく取れず、夜勤明け帰宅しても目が冴えて眠れず、疲れが抜けないまま翌日の勤務に入るのがとても辛かったです。

 

せっかくの休みの日でも、どこかに出かける余裕などなく、ただ寝てばかりの看護師は多いです。

眠れない、疲れが取れないといった自覚症状が知らず知らずのうちに蓄積されていくと、いつかどこかで体が悲鳴を上げます。

 

腰痛など、職業病に悩まされる場合がある

 

患者さんの体の向きを変える体位変換や、床上で患者さんが横になった状態で行うおむつ交換やシーツ交換、ベッド移動など、看護処置によっては腰部など体のどこかに負担が過度にかかることが続き、いつの間にか慢性腰痛になっている同僚が非常に多くいました。

コルセットを装着しながら、肘や膝にサポーターを当てながら勤務している同僚は数知れずいました。

 

人間関係に、見えない亀裂を生じる

 

職場が忙しければ忙しいほど、微妙な人間関係に亀裂が走ります。

 

多忙のあまり体調を崩し病休となってしまった仲間を、心配するよりは迷惑と考えてしまいがちな風潮が全くないわけではありませんでした。

看護師はチームワークが重要ですが、それぞれがそれぞれに忙しいと、自分に精一杯で仲間を想う気持ちが少し薄れがちです。

本来の性格はとっても魅力的な人でも、こういう非常事態に本心が出る気がしています。

 

インシデントレポート、ヒヤリハットが多くなる

 

職場が多忙であればあるほど、インシデントレポートやヒヤリハットが多くなります。

 

いずれも、十分に確認できていれば防げたことが多いです。

しかし、その確認する時間が十分に取れないから起きてしまうのです。

 

どんなに忙しくても初心を忘れず6Rを振り返るなどという対策を立てたとしても、初心を忘れてはいないけれど、初心に戻っている時間がないのが現状です。

インシデントやヒヤリハットで、患者さんからの信頼だけではなく、同僚の信頼をも失うことになってしまうのが怖いです。

 

激務じゃない看護師仕事を探す方法

 

激務の環境で看護師として自分の成長方法を探すことも大事かと思いますが、あくまでも人間らしく、無理のない範囲で看護の仕事をしたい方は多いと思います。

 

では、激務ではない看護師仕事を探すには、どうしたらよいでしょうか。

私が考える、激務ではない看護師仕事を探す方法をまとめます。

 

院内の他部署に勤務異動希望を出す

 

ある程度の規模の病院であれば、看護師が配属されている部署は複数存在します。

 

例えば、現在の職場があまりにも激務過ぎて体調に変化を自覚されている方でしたら、辛いことを上司に相談してみるのもいいかと思います。

部下思いの上司であれば、親身に相談に乗ってくれ、空きがあれば少し余力がある状態の部署へ異動させてもらえるかも知れません。

しかし、この希望が叶うのは少ない場合がほとんどです。

私の同僚は、夜勤が辛いので外来に異動希望を出したのですが、外来は子育て真っ最中の看護師優先と言われ、退職して今は夜勤のないクリニックで働いています。

 

転職サイトに登録し、新たな仕事場を探す

 

現在、国内には多くの看護師対象の転職サイトがあります。

 

どのサイトも、あなたの希望の勤務条件、勤務場所、給与などを聞いてくれ、あなたに見合った職場を探してくれます。

サイトによっては、非公開の求人を持っているところがあります。

転職をお考えの方は、ひとつのサイトだけではなく複数のサイトに登録して、多くの情報を得ることが重要です。

 

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激務でない仕事に転職するのもあり

 

私は新卒からずっと総合病院でしたので、看護師の仕事は医療機関だけではないということを、激務のあまり退職していった先輩後輩のその後から学ぶことができました。

 

ある先輩は、夜勤のない老人ホームの看護師をしています。

介護士との連携のもと、病院勤務時代の頃のようなせかせかした生活から解放されたと言っていました。

 

バイタルサインの変動や顔色、食事量など、病院搬送のジャッジは看護師に委ねられるとは言えども、気持ちに余裕があると見える景色が変わるとのことです。

 

ある後輩は、看護師転職サイトからの紹介で、健診の採血や修学旅行のトラベルナースの仕事をしています。

いずれも、病院勤務時代よりは収入は多少減りましたが、健康的な生活を取り戻せたことや、気持ちが本当に楽になったと言っていました。

 

2人とも心からの笑顔で新たな場所で仕事をしていました。

激務で壊しかけた体と心は、新たな環境で少しずつ回復してきているようです。

 

まとめ

 

看護師が激務になってしまう理由、看護師の激務で辛いところ、激務じゃない看護師仕事を探す方法などについてお話しました。

 

若かりし頃は、どんなに激務でもまだ体力があったことや、多少なりとも給与に反映されていた部分もあったので、何とか頑張れた気がします。

しかし、人間は生身の生きものですし、いつまでも若い頃のバイタリティーでいけるわけではありません。

 

若い看護師でも、激務な職場ではせっかくの個性を生かし切れず悩んでおられる方はいらっしゃるでしょう。

あなたの現在の体力や辛さなど、総合的に判断すると、ひょっとしたら他の場所で今の知識や技術を発揮できて、体力的も負担少なく勤務できる場所があるかも知れません。

激務の環境で踏ん張っている看護師に、少しでも適した職場が見つかることを祈っています。

 

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