「FXって儲かるの?」FXに興味がある人が一度はもつ疑問じゃないでしょうか。
気軽に始められる投資として知られるFX。FXは儲かるという声もありますが、FXは儲かりません。ネットで検索すれば、FXの成功体験があふれていますが、その裏には何倍もの儲からない人がいるのです。
この記事では、FXで儲からない理由、FXで儲からない人の特徴、さらにFXで儲からない時の対処法をご紹介します!
FXで儲からない理由とは
FXで儲からない理由はレバレッジの高さによるリスクの大きさ、投資家の存在など要因はいくつかあります。FXで儲からない理由を詳しく説明します。
レバレッジが高く、リスクが大きい
FXの魅力の一つが、レバレッジを高く設定できることです。FXはレバレッジをかけることで資金の何倍もの金額を取引できます。
FXは証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能です。少ない資金で大きな額の取引ができることをレバレッジと呼んでいます。
レバレッジを高くすることで少ない元手で多額の資金が運用できます。
倍率は1倍から25倍までかけることができ、倍率が高いほど利益が出やすくなりますが、その分損出も大きくなります。
FX初心者が実力に合わせずレバレッジを高くしてしまうことが多いといわれています。FXの経験や知識が少ないにもかかわらず多額の資金を運用することで、結果的に損失を増やしてしまうケースが多いです。
こうしたレバレッジの高さがリスクを高め、FXで儲からない要因の1つになっています。初心者がレバレッジを高くして取引することはFXで儲からないだけでなく大きな損失につながります。
投資のプロが取引しているから
FXは一般の人だけではなく、機関投資家やトレーダーも取引を行っています。個人投資家と比べて、機関投資家やトレーダーは資金と情報の量が格段に多いです。
投資に精通している投資家やトレーダー相手に一般の人が叶わないですよね。プロ野球選手と趣味で野球をやっている人が試合をやっているようなものです。それだけ投資のプロがいる場で取引するのは難しいことなのです。
FXで投資家やトレーダーが多くの資金と情報をもとにお金を稼ぐその裏で、一般の人は投資に失敗して資金を回収されています。
一般の人は証拠金がなくなればFXをやめるか新たにお金を払います。誰かがFXを辞めても新たに参入する一般の人がいて、FXにお金をつぎ込み損失をため込む人もいます。
投資の資金や情報、経験に勝る投資家やトレーダー相手にお金を稼ぐことは簡単なことではありません。
価格変動の要因が多い
FXで儲からない理由の一つに、為替の価格変動の要因が多いことがあります。国際情勢、自然災害、国内政治、経済性成長率など様々な要因が積み重なって為替は価格変動します。
投資のプロならまだしも、投資の初心者が為替の価格変動を予想して取引することは難しいです。
為替変動は不安定で、価格変動の要因が多いです。世界情勢や経済情勢、世界的な事件に大きな影響を受けます。それだけでなく、各国首脳の発言や銀行総裁の発言などに大きく左右されます。それだけの不確定要素がある中で、投資に慣れていない素人が利益を上げるのは難しいです。
少なくとも、FXで長期的に勝ち続けることは一般の方には難しいでしょう。
投資に関する知識や経験豊富な人が、多額の資金を運用したときに利益が出るものだと考えたほうがいいでしょう。
FXで儲からない人の特徴
FXで儲からない人は、逆張りにこだわったり、スワップを投資の目的としていたり、買い注文ばかりを行う人です。FXでは取引の仕方によって儲かりにくくなってしまうことも。
「逆張り、スワップ、買い注文って何?」という方にもわかりやすいように解説します!
逆張りにこだわる
逆張りとは、価格が下がった時に買い付けを行うものです。価格が落ち込んできたら買い、上がれば売るということです。
通常は相場が上昇している時に通貨を買い、相場が下降している時に通貨を売る取引が一般的です。通貨の価値が上がる傾向があればそれを買い、その後も価値が上がっていけば利益を得ることができます。
逆張りはその逆で、相場が上昇しているときに売り注文を出し、相場が下降している時に買い注文を行います。安く買って高く売りその利益を得ることを目的としています。逆張りはうまくいけば大きな利益をもたらします。しかし、逆張りを成功させるのは簡単なことではないのです。
FXは外国為替の変動により利益を得る投資です。外貨の価値は経済的要因や政治的要因など様々な要因によって左右されます。ドルや円をはじめとした通貨は価値が変動する要素が多く、初心者が通貨の価値変動を予測するのは至難の業です。
FXの初心者にはこの見極めが難しく、チャンスを逃してしまうことがあります。
スワップが投資の目的となっている
スワップとは、通貨間の金利の差のことです。低金利の日本通貨と高金利の外国通貨を取引すれば、金利の差額分を儲けることができます。逆に、金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買えば、その金利の差額を支払うことになります。
スワップで稼ごうとする人もいるのですが、ここで稼げる利益は雀の涙。スワップだけで利益を出そうとするのはやめておいたほうがいいでしょう。なかなか儲けることができません。
金利の高い通貨は一般的に為替の価値が低い通貨が多いです。先進国の通貨より途上国の通貨の金利のほうが高いことが多いです。金利の高い通貨はそれだけリスクも高いと考えて良いでしょう。
トルコのリラなどがいい例です。トルコのリラは金利が高くスワップポイントで儲けるには一見よさそうです。しかし、トルコリラは数年前に暴落し通貨危機寸前とまで言われました。金利で稼ぐことはできても、そもそも通貨が安定していなければ損出を出してしまいます。
こうした理由からも、スワップポイントで稼ごうとするのはやめておいたほうが良いです。
「買い注文」しかしない
FXで買い注文しかしないのもFXで儲からない人の特徴です。
FXは買いからでも売りからでも取引が可能です。買い注文は通貨の価値が上がったら儲けることができますし、通貨の価値が下がれば損失になります。それに対して売り注文は通貨の価値が下がることで利益を得て通貨の価値が上がれば損失になります。
つまり、売り注文は「これから価値が下がるであろう通貨」を取引することになります。買い注文では価値の上がりそうな通貨を取引することになるので、選択肢が狭まります。売り注文の取引をすれば相場が下がっている時にも儲けることができます。
一般的に、買い注文をする個人投資家の方が多いといわれています。FXでは相場が下がっていても売り注文で稼ぐことができます。売りから入る選択肢を持っていれば、損失を抑えられます。買い注文にこだわらず売り注文での取引を行うことでよりFXで儲かりやすくなります。
FXで儲からない時の対処法
FXで儲からない時の対処法をご紹介します。FXで儲からないときは、レバレッジを高くしすぎないこと、売り注文をすること、スワップでの利益をねらわないことを気を付けましょう。
レバレッジを高くしすぎない
FXはレバレッジを高くすることで、元手の以上の金額が取引できます。利益が出たときは元手以上の利益を得ることができますが、損失が出た場合元手以上の損失が出てしまいます。
レバレッジを高くすることはハイリスク・ハイリターンになります。FXで儲からない時や損失が大きいときはレバレッジを高くしすぎないことをおすすめします。
FXでは、レバレッジを高くすることで取引できる資金が増えます。
レバレッジを高く設定することで取引額が増えますが、当然リスクも大きくなります。
25倍までレバレッジは上げられますが、2~3倍に抑えておくことでリスクを抑えましょう。特にFX初心者の場合リターンの大きさを狙うよりもリスクを抑えることを優先したほうがよさそうです。
FXで儲からないときは、損失のリスクを減らしましょう。
売り注文にもチャレンジする
FXで買い注文一辺倒な人は、売り注文も活用して稼ぎましょう。FXは通貨の相場が上がったときに儲けることのできる買い注文だけでなく、相場が下がったときに利益を得ることのできる売り注文の取引方法があります。
売り注文の取引をすることで円安・円高にかかわらず儲けることができます。価値が上がりそうな通貨を探して買い注文をする個人投資家が多いですが、逆に価値の下がる通貨の売り注文を行うことで儲けることができます。
FXは相場の上下にかかわらず上手に稼げる仕組みができています。
スワップで利益を出そうとするのをやめる
スワップは通貨間の金利の差です。スワップは利益を出すことを目的にしては金額が大きくありません。
FXにおいて、金利の差によって儲けることもできますが、儲けは微々たるもの。さらに、金利の高い通貨は安定せずリスクも比較的高いです。急な値崩れや暴落のリスクがあります。トルコのリラが暴落したように高金利の通貨の取引はリスクを伴います。
スワップは金額が小さく稼ぎにくい、高金利通貨のリスクもある、この2点からスワップで利益を出そうとするのは控えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
FXで儲からない理由、FXで儲からない人の特徴、さらにFXで儲からない時の対処法をご紹介しました。
FXは政治的な要因をはじめ価格変動の要因が大きく、相場の動きを予想するのは簡単ではありません。加えて、個人投資家だけでなく機関投資家やトレーダーもFX取引を行っているため、その中で大きな利益を出すのは簡単ではありません。
また、FXはレバレッジを高くすることができ、ハイリスク・ハイリターンの運用が可能ですがFX初心者にとってはリスクが大きくおすすめしません。FXで儲からないばかりか大きな損失を抱えてしまうことに繋がります。
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